この記事を書いている人
よなたん(与那嶺隆之)
偏差値38の状態から参考書学習による独学で早稲田大学に合格。受験生に効率の良い勉強法を伝える「独学ラボ」を運営。参考書・勉強法研究家。自身で学習塾を経営する傍ら、学習塾・予備校のコンサルティングも請け負う。

国公立志望者や理系の人にとって、センター試験数学1A2Bで高得点を取ることは合格に必要不可欠と言っても良い。しかし、センター数学を不得意にしている人は(2次が出来る人でも)とても多いように思われる。なぜか?

それは多くの受験生が「センター数学の特性」を理解せずに勉強しているから。今回はセンター試験数学1A2Bで9割そして満点を叩き出すために必要な勉強法を余すこと無く解説する。

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センター数学8〜9割の勉強の流れ

ここでは、最低限の基礎力はあるけれど、センター過去問やマーク模試となると点が取れない人のための勉強法を紹介する。

勉強の状況・環境は様々だろうが、本来やるべきことはみなさん同じのハズ。一般的には青チャートやその他問題集を1、2冊程度こなしてから過去問に移るべきとされているが、この段階の人が本当にやるべきことは実はたった2つ。

  1. 基礎知識とセンターで必要な公式・解法パターンをインプット
  2. センター過去問で演習
  3. マーク模試問題集で演習 

センター数学について

センター試験は決して「簡単」ではない!

  • 「二次試験の勉強をしていればセンター試験は対応できる」
  • 「冬ごろからセンター過去問をやり始めればなんとかなる」
  • 「センター数学はそこまで難しくはないからまあ大丈夫」

このようなことをみなさんどこかで聞いたことがあるかと思うが、この考えはとても危険だ。センター試験全般に言えることだが、センター試験は基本的に「難しい」テストだ。

正確に言うと、センター試験は「学力が高い人でも高得点が極めて点を取りにくい」テストだからこそ、毎年多くの人がセンター試験の失敗が原因で第一志望の学校を諦める(または浪人してもう一年勉強する)ことになってしまう。

まずはセンター試験はとても厳しい試験であることを「強く」認識することが第一歩となる。ここを認識した上で具体的な勉強法について紹介する。

センター8割取れるまでは絶対に初めに使ってはいけない参考書・問題集とは?

市販の参考書の中には「人気だが実際は非効率な本」がたくさんある。それはムダにレベルが高い参考書や分厚くて沢山の問題が収録されている問題集だ。以下で列挙してみよう。

  • チャート式解法と演習数学(通称黄色チャート)
  • 新課程チャート式基礎からの数学(通称青チャート)
  • チャート式数学(通称赤チャート)
  • 1対1対応の演習 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)

通称「青チャ」や「1対1」は特に難関大学志望の受験生に人気の参考書だ。しかしおそらく9割以上の使用者がこれらの参考書を上手く使いこなせていない。実際、センター数学で8割以上得点できる受験生は全受験生の中でも2割もいないのだ。

これらのハイレベルな参考書を背伸びしたりカッコつけて勉強してしまうと痛い目を見る。まずはハイレベル問題集ではなく基礎的でセンターレベルの問題集を「カンペキに」こなせるようになったほうがはるかに効率良く点数を伸ばせるし、結果的に合格率も跳ね上がるはずだ。

もしチャート式を使うなら『新課程チャート式基礎と演習数学1+A(通称白チャート)』くらいのレベルがちょうど良いだろう。この問題集を一冊マスターするだけでもセンター試験・易しい国公立大学までは相当対応できる。

なぜ黄チャート・青チャートで勉強するのがマズイのか?

「青・黄チャートなどの網羅的な参考書をしっかりこなしていれば、二次試験を含めセンター試験にも対応できる」といった内容のことをいろいろな場所で耳にすると思う。こうした意見・勉強法は基本的に「間違ってはいない」。

実際、青・黃チャートなどの網羅系参考書を「完璧に」マスターし、その上で二次対策もやりつつ冬からセンター過去問に必死に取り組めばセンター数学は十分9割以上取れると思う。

しかし、毎年多くの受験生がセンター数学で十分な点が取れていない。それはなぜか?

チャートなどの網羅系参考書を「完璧に」マスターする…。この「完璧に」マスターするということの、大変さ・すさまじさをほとんどの受験生が認識していないから。もっと率直に言えば、チャートを「完璧に」マスターしている受験生はほとんど存在していないのだ

「完璧に」マスターするというのは言い換えれば、「そこにある全ての問題を一切の迷い・ストレスなく解くことができる」状態になるということだ。

この状態にまで達するには莫大な勉強量・勉強時間が必要であって、中学からチャートを使い出すような超進学校でない限り、一般的な受験生にはムリのある勉強法なのである。

あまりにも問題数が多いチャート式で、しかも実際にはセンター試験や二次試験でも出ない問題が散見される問題集でやるほどの余裕は大学受験生にはハッキリ言って無い

では、現実的でかつ実効力のある勉強法はどのようなものなのだろうか?

具体的な勉強法の手順

実戦的かつ効率的なセンター数学勉強法

最低限のベースが出来ている受験生がやるべきことは2つ。それは、

  1. 「センター過去問」の演習
  2. 「マーク模試過去問」の演習

この2つだ。基本的にこれら過去問はほかのどのような問題集・参考書よりも優れた最高の教材なのである。これらの演習をこなすことで実効的かつ実戦的な実力を最短距離で身に付けることができる。

マーク模試の過去問は河合、駿台、東進、Z会などから販売されている分だけでも相当な分量があるし、当然ここにセンター過去問も加わるので、分量としてはかなりの量を確保できる。

チャート等に費やす膨大な時間を、ぜひともこれらの演習に投資していこう。チャート等に多大な時間を費やしている一般的な受験生と比較して大きなアドバンテージを得ることが出来る。

順番としては、河合、東進、駿台、Z会の順にやるといいと思うが、どこから始めても問題はない。そして日をおいて2度3度満点が取れるまで繰り返し取り組んでいこう。それだけで得点力・実戦力が段違いに上がるハズだ。

センター対策と二次対策はまったく別物?

チャート等の網羅系参考書をこなさなければ、二次試験に対応できないと思われる方もいらっしゃると思いますが、これは大きな誤解だ。

そもそも、これらのマーク模試は国公立大学の二次試験の過去問を参考に製作しているので、マーク模試の演習は実は二次試験の対策の一部としても効果があるのだ。

二次の勉強がマークにつながるのではなく、マークの勉強が二次試験につながるのが実態なのである

さらにチャート等に費やすはずであった時間を二次対策にもまわすことができるので、二次試験対策といった観点からもこの勉強法は有効である。

センター過去問の演習に入る前に

センター過去問をやるといっても、数学嫌い、知識ゼロの状態でいきなり過去問をやろうとしても苦しいハズ。そんな人にはセンター数学の必須解法パターンを詳しく解説した参考書を使うことをおすすめする。

センター数学もあやふやな初心者にオススメの本

もっと基本的な計算練習をしたい人は「ドラゴン桜式 数学力ドリル」を勉強するといいだろう。この問題集はとにかく薄くて本当に必要な計算のみを収録しているのが最大の特徴。難しい問題は一切載せず基礎力養成にだけ集中できるので、非常に効率的に基礎計算力を付けることが出来るのでオススメだ。

偏差値30から始めるオススメ参考書カリキュラム

  1. ドラゴン桜式 数学力ドリル※1
  2. 元気が出る数学
  3. センター攻略 山本俊郎の数学エッセンシャル※2
  4. センター試験過去問数学
  5. マーク模試問題集(河合、東進)

※1(本当にゼロの人は『荻島の数学I・Aが初歩からしっかり身につく 「数と式+2次関数」』『初めから始める数学』シリーズを読んでおく)1のステップでは普段から教科書や傍用問題集を反復している人なら特にやる必要は無い。

※22のステップでは『チャート式センター数学(やや解説に難あり)』や『快速!センター数学』など似たジャンルの問題集でも構わない。また『元気が出る数学』でも良いだろう。

3のセンター過去問では赤本や黒本なんでも良い。ただ旧課程の問題には気をつけよう。 

4のマーク模試問題集は河合の『マーク式総合問題集英語 2017 (河合塾シリーズ)』や東進の『2017 センター試験本番レベル模試 数学I・A (東進ブックス センター試験本番レベル模試)』を使おう。

駿台やZ会のものでもいいが、少しレベルが高いので、まずは河合と東進の2冊を優先的に取り組もう。

まとめ

この記事を読んだみなさんは、最低限の基礎力を固めたら、すぐにでもセンター・マーク模試の演習に入っていこう。

それだけで大きなアドバンテージを得る事が出来るし、また実際の模試での得点に直結するので偏差値や自信・モチベーションにも良い影響があるハズだ。あらゆる点から考えて、この勉強法がベストであると思う。

みなさんがチャート等に不毛な時間を費やすことなく、最短距離で確実な合格を手にすることを願っている。なお、二次試験の対策についてはまた別記事を参照して欲しい。

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黒板に数式

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18 件のコメント

  • 4月から高2になるんですが、
    ドラゴン桜式1.A→エッセンシャル1.A→ドラゴン桜式2.B→エッセンシャル2.Bとするのか、
    ドラゴン桜式1.A→ドラゴン桜式2.B→エッセンシャル1.A→エッセンシャル2.Bという風に、授業にかまわず2.Bもどんどん進めて行くのとではどちらが良いでしょうか。

  • 10日あればいいセンター数学1a.2b→緑チャート→センター試験過去問→模試過去問の流れってどうですか?

  • 二次でも数学のある地方国公立志望の文系です。
    今年のセンターで4割でした。
    来年のセンターで7割越えたいです。
    取り組む順番ですが、
    カルキュール数学→数学基礎問題集→エッセンシャル→
    センター過去問
    で大丈夫でしょうか?

  • 筑波大学志望の文系の浪人の者です。はじめからはじめる数学が終わって次は緑チャートで良いでしょうか?それともなにか挟むべきでしょうか?

  • この記事でおすすめしているドラゴン桜式と
    他の記事でお薦めしている10日あればでいい数学の違いを教えていただけませんか?

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    ABOUTこの記事をかいた人

    与那嶺 隆之

    高3の9月から勉強を始め(当時偏差値38)1年間の自宅浪人を経て早稲田大学に合格。その後も勉強を続け勉強法を研究し、予備校に通わず参考書で合格する方法をブログやメールマガジンで発信している。